イラン外相、アメリカへの回答の仲介にオマーンを選んだ理由を説明
イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は、タスニーム通信とのインタビューで、アメリカへの回答の仲介役としてオマーンを選んだ理由について次のように語った。
「我が国はオマーンとは良い経験を積んできた。オマーンの誠意と善意を信頼しており、両国の関係は良好である」
タスニーム通信の報道によると、アラグチ外相はインタビューの中で、トランプ大統領の書簡の内容やイランの対応について言及し、次のように述べた。
「これまでアメリカの書簡の内容について様々な情報が流れているが、その多くは推測や憶測に基づくものである。外交では、様々なやりとりが行われる」
アラグチ外相はさらに語った。
「アメリカ側が書簡を送ってきたが、それはイラン国内で詳細に検討・議論され、徹底的に分析された。そして、それに応じた回答が準備され、数日前にアメリカ側へ送付された」
また、アラグチ外相は指摘する。
「アメリカ側の書簡には脅迫的な内容が含まれており、(アメリカ側は)相応の回答を受け取った。同時に、この書簡は外交のための窓を開くものでもあった。我々は外交の道を閉ざしたことはなく、今後も閉ざすことはない。ただし、アメリカ側の意図には疑念を抱いており、アメリカ側の発言には矛盾が見受けられる」
アラグチ外相はさらに述べた。
「これらの状況を踏まえ、我々はあらゆる要請を慎重かつ疑念を持って検討している。外交のために開かれた窓があっても、常に警戒心と不信感を持って対応する。と同時に、もし機会があれば、それを活用する」
オマーンを仲介役として選んだ理由については、次のように説明した。
「オマーンはこれまでも同様の役割を果たしてきた。核合意(JCPOA)交渉の際も、また殉教者ライースィ前大統領の政権下での近年のやりとりにおいても、仲介役を務めた」
アラグチ外相は改めて強調した。
「我が国はオマーンとは良い経験を積んできた。オマーンの誠意と善意を信頼しており、両国の関係は良好である。両国は相互理解のもとに関係を築いている」
そして最後に、「オマーンを選んだのは、まったく当然の選択だった」と語った。