セイエド・アッバス・アラグチ外務大臣の、ラファエル・グロッシ・IAEA国際原子力機関事務局長との会談後の、IRIBイラン国営放送とIRNAイラン国営通信との単独インタビューでの発言全文:
今朝、グロッシ事務局長のイラン訪問の最初の行事として、我々は会談を行った。非常に有益で建設的な意見交換が行われた。
「今朝、グロッシ事務局長のイラン訪問の最初の行事として、我々は会談を行った。非常に有益で建設的な意見交換が行われた。イラン核問題に関する重要な時期となる今後一年間のIAEAとの協力の道筋について実りある協議を行った。我々はイランとIAEAの協力関係の道筋を明確にした。イラン・イスラム共和国はIAEAとのこれまでの合意の枠内で核交渉と協力の準備ができていることを強調した。しかしそれは、相手側がこの案件にどれほど真剣であるかによると述べた。
イラン・イスラム共和国は、JCPOA核合意を善意と誠意を持って履行し、適切に実施した。合意から離脱したのは相手側であり、イランは自国の原子力計画が平和利用を目的としていることに自信を持っているため、IAEAと協力することになんら問題はなく、この協力関係を継続することができる。しかしそれは、相手側(他の当事国)がこの合意の枠組みにおける自らのコミットメントと義務をしっかりと果たすかどうかにかかっている。
いずれにせよ、核の案件に関してイランとIAEA、その他の利害関係者の間に存在する緊張を緩和するための新たな道筋を立てる上で、良い協議だった。より深刻な状況に陥る前に、これらの進行中の問題に対する理に適った解決策を見い出すための交渉を再開できることを望んでいる。
イランとIAEAとの協力の礎は今回のイラン訪問中に得られた双方の了解に基づいており、過去の合意も間違いなく考慮されることになる。IAEAとイラン原子力庁との間の主要な行動方針が定められ、そこで講じるべき技術的・専門的措置が合意される。政治的には、我々はともに新たな道を歩み始めることに同意した。
これらの問題を解決するには、交渉以外に賢明で合理的な解決策はない。対立の道はすでに試されており、今後も再び試みられることがあるかもしれない。(IAEA理事会)決議はすでに出されており、今後も採択されることがあるかもしれない。しかし決議は問題の解決に役立たなかっただけでなく、問題をより複雑かつ困難にし、累次の決議を提出した国々にさらなる懸念を引き起こした。対立の道は、どの当事国にとっても有益な道ではない。協力の道を選択すべきである。我々はこの点協力する用意があり、他の当事国も理性的で賢明な政策をとることを期待している」