10 June 2025
2020/03/02 - 11:08
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駐日イラン・イスラム共和国大使館 報道発表

–新型コロナウイルス感染拡大に関するイラン政府の対策・措置について– 2020年3月2日

 

駐日イラン・イスラム共和国大使館 報道発表

新型コロナウイルス感染拡大に関するイラン政府の対策・措置について

2020年3月2日

 

<人類の一人ひとりは皆、それぞれが一つの身体の一部のような存在であり、創造の際に一つの本質からつくられた。生きていく中で身体の一部が痛みをおぼえれば、その他の部分も痛みをおぼえないわけにはいかない。(サアディー)>

 

神の御名において

 

1.中国での新型コロナウイルス感染拡大続き、イラン・イスラム共和国は、その国際的責務に沿って、同感染症の世界的流行を防ぐための打開策検討へ向けた、初期の必要な措置を講ずることを優先議題に位置づけた。2020121、保健医療医科教育省(以下、保健省)内に、「国家新型コロナウイルス対策本部」が設立され、毎日同省において会議が開催され、感染拡大の最新状況の把握と、国民への情報提供が行われている。

 

2.イランにおけるCOVID-19の最初の感染症例は、2020219日、コム市において確認された。我が国は国会選挙の投票日を目前に控えていたが、何ら政治的配慮を示すことなく透明性を持って広く警告を出すため、そして市民の健康維持を第一義とし、また世界保健機関の規則に従い、情報提供が行われた。なお、世界基準に基づき、ウイルス感染に関する統計・情報を公表する機関は、イラン保健省のみである。

 

3.イラン・イスラム共和国は、自国の責務に従い、全ての必要な情報を透明性を確保し、関連する国際機関に提供している。イランはまた、世界保健機関の幹部や専門家を、イランの公衆衛生と医療の設備環境を視察し、感染拡大対策のため、必要な助言と他国の経験や知見をイランに提供するため、招請している。

 

4.イランの当局による感染に関する発表は、感染拡大対策における、我が国の真理の追求と透明性確保の明らかな象徴でありうる。イランは、世界保健規則の枠内で課せられた責務に基づき、自国が有する情報を適時適切に、他国に開示している。諸外国に対しても、その責務を果たし、保健に関する規則を集団的に履行し、感染者治療において支援することを期待する。

 

5.新型コロナウイルスの拡大は、アメリカ合衆国が、「最大限の圧力」政策の一環として科したイラン国民に対する一方的で違法の制裁が、世界的な保健・公衆衛生に対する脅威でもあることを示した。感染拡大は、世界レベルでの問題であることから、全ての国が感染拡大阻止へ向けて、集団的に協力し合う必要がある。

 

6.駐日イラン大使館は、日本国内の関連機関と連絡をとり、本国の最新の感染状況と対策を説明するとともに、この世界的難題を克服するため、国際社会、なかんずくイランと日本の両国が協力し合う必要性を強調した。当館のウェブサイト上でも、日本とイランにおける最新の感染状況を更新し、情報提供している。

 

7.駐日イラン大使館は、相互の協力により、また差別なく、イラン恐怖症を植えつけるための事実に反した報道をすることなく、そしてアメリカ体制による制約や違法の制裁に配慮することなく、人道主義と両国民の尊厳を守るため、そして世界的な感染症の撲滅へ向けて、両国の伝統的な友好関係を生かし、医療機器や人道物資の提供により、両国の関係における新たな時代を切り開くことができると強く確信する。

 

8.全ての在日イラン人、イランに関心のある日本人、長年両国の友好と協力関係に貢献してきた民間企業や非営利団体は、イラン国民に医療機器や医薬品が行き渡るよう、支援・協力することができる、また、早期に必要な調整や措置が行われるよう、協力を具体的に実施するためのあらゆるチャンネルを大使館に伝えることができると考える。

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