血栓溶解薬「アルテプラーゼ」 イランが世界で二番目の生産国に
イランは血栓溶解薬「アルテプラーゼ」製造ラインを開設し、世界で二番目に、急性虚血性脳卒中の唯一の治療薬を製造することのできる国となりました
イランは血栓溶解薬「アルテプラーゼ」製造ラインを開設し、世界で二番目に、急性虚血性脳卒中の唯一の治療薬を製造することのできる国となりました
科学技術担当副大統領の談話によれば、アメリカ食品医薬品局(FDA)が急性虚血性脳卒中の治療として認可した唯一の薬剤である生物学的製剤・アルテプラーゼの加工・製造ラインの運用が、イラン知識集約型企業「Arena Life Science」で開始しました。
ルーホッラー・デヘガーニ・科学技術担当副大統領は、医薬品アルテプラーゼ製造ラインの開始記念式典で述べました:「健康や医薬品・治療、特にバイオテクノロジーの分野は非常に重要で注目されており、国内で最も進歩している分野の一つである」「現在、知識集約型企業の専門家や技術者の協力を得て、これまでアメリカの企業が製造を独占していた非常に重要かつ不可欠な医薬品が、制裁を乗り越え、国内で製造される運びとなった」
同副大統領はさらに、「アルテプラーゼ薬は脳卒中患者にとって戦略的かつ極めて重要な治療と考えられているが、これまで我が国ではその調達は多くの困難を伴う中、輸入によってなされてきた。しかし今日、イランは同薬を製造することのできる二番目の国となった」と述べました。
副大統領はまた、近年、技術テクノロジーの生産と開発に注力する知識集約型企業が成長・発展してきたが、新世代の知識集約型企業はこの分野に加え、食品や健康、エネルギーなどさまざまな分野の経済活動で役割を果たしている、と述べました。
アルテプラーゼは急性虚血性脳卒中の治療に使用される唯一の薬剤であり、脳卒中によって引き起こされる多くの合併症や障害の発生を予防することができます。イランの知識集約型企業が用いる技術は、同薬の製造はもちろんのこと、この薬品の国内健康市場および国際市場への低価格での提供を可能にしました。
この生物学的医薬品の年間平均輸入額は約1,000万ドルです。この製品が治療サイクルに入り輸入に依存しなくなることで、外貨を節約し雇用を創出しながら、近隣諸国やヨーロッパ市場への輸出を通じてイランに大きな外貨収入がもたらされるでしょう